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糖尿病の合併症-糖尿病性腎症

糖尿病性腎症とは、細小血管障害が発端となって発症する腎臓の障害です。腎臓は老廃物を尿の中に排出するという重要な働きを持っていますが、糖尿病性腎症が発症するとこの働きが次第に弱くなり、最後には腎不全となってしまいます。

*腎不全になると腎臓は老廃物を排出することができなくなり、人工透析を行わざるを得なくなります。こうなってしまうと、人工透析を一生続けなければなりません。しかし、人工透析を続けながら日常生活起こることは非常に大変です。

医療費の面では、人工透析には特例が設けられていて、人工透析にかかる医療費の上限は月1万円までと決められていますが、数日おきに約4時間も時間を拘束され、それを中心に生活しなければならず、その精神的負担は常人には想像もつきません。家族にも大きな負担をかけることになります。また、人工透析を行っている日本人は約23万人で、そのうち糖尿病患者は約40%近くを占め、その割合は年々増加傾向にあります。

腎臓は、老廃物を運ぶ血液を腎臓で濾過することで体内の老廃物を尿の中に排出しています。腎臓の中には糸球体という濾過器があり、高血糖の状態が長く続くと、その糸球体細小血管が固くなると同時に傷み、糸球体の濾過機能は次第に弱まっていきます。また、血糖値をどれだけ上手くコントロールしていたとしても、糖尿病性腎症だけは進行してしまうこともあります。

高血糖による糖尿病性腎症の初期症状はたんぱく尿です。たんぱく尿とは、通常は尿の中に排出されることのないたんぱく質の一種が尿の中に排出されてしまう症状のことを言います。通常、たんぱく尿は糖尿病の発症から10年前後してから現れると言われており、高血糖であればあるほど症状は顕著に現れます。ただし、初期のたんぱく尿は非常に微妙な量のたんぱく質しか含まれないので、初期のたんぱく尿を発見することは困難とされています。